résumé 1970-2016

ルーツ

自分の顔に
遠くに生きる人の面影を見る
垂れ気味の目尻は
間違いなくあの人譲りだ
他人以上に他人の血が流れ
たまに身の内で反乱を起こす
見知らぬ人ではないのに
何も知りえない生もある
この顔は年ごとに
雄弁に語るようになる
わたしが誰から生まれ
誰から離れてきたのかを
 *
故郷を持たない人もある
水草のように根をはらず
浮きながら漂う末の
行き先は誰も知らない
故郷を捨てる人もある
懐かしさより疚しさに
一度向けてしまった背中は
ほんとうは何を欺いたのか
 *
人はどこでも好きに生きられる
軽やかと見える矜持なき彷徨は
底なし沼へと続く
血色の沈子をぶら下げている
気づかないなら楽しかろう
どこで生まれ どこを歩き
いまどこで何をしているのか
一瞬にして映し出す水鏡を
粉々に打ち砕いてしまう前に
せめて揺らぎ薄れゆく影を
探そうともしないで
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by murasakitsukumo | 2005-09-21 01:47 |

L'ame aussi,si elle veut se reconnaitre, devra regarder une ame (Platon)
by murasakitsukumo
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